美味しい家

 「この家で食べる食事は、美味しいー!」これが新居で暮らし始めて、最初の発見だった。

 今までと変わらない食材を、今までと同じように料理したにも関わらず、私をはじめ、私の妻も妻の母も、3人が皆同じ感想を持ったのだ。そのとき思い出したのが、この家を設計、施工してくれた肥田氏の次のような言葉だ。

「木材に囲まれた部屋で、人はとてもリラックスできるんです。」

 山や海に出かけたとき、外で食べるお弁当やバーベキューはとても美味しい。食べ物の味以外に、心身ともにリラックスして、何とも表現し難い食事の充実感というものを感じられるためだろう。とても山や海には及ばないが、この家での食事は、リラックスした身体が感じることのできる「美味しさ」がプラスされているようだ。
私たちがそれまで住んでいた鉄筋コンクリートのアパートでは、そうした充実感を、あまり感じることはなかった。今、こうして木材をふんだんに使った家で暮らしてみて、普通の食事が「充実」して感じられることは、とても幸せでありがたいことだと思う。

   さらに今では、そうしたリラックス効果を感じる体験は、食事だけではない。
誰でも同じだろうが、いつもより仕事がハードだった日の翌朝はなんとも気だるく、気分の悪いものだ。しかし、この家の朝は違う。オーバーかもしれないが、朝、目が覚めて、天井を見上げた時の気持ちが、どこかのペンションで目覚めたときのように清々しい。それは、天井や壁に木が多く使われていて、見た目がペンション風だというのではなく、朝の疲れの抜け具合から言って、「睡眠の質」が良いと感じることができるのだ。

            「健康住宅」へ続く
D.S様(つくば市)より  2004.5.5