板倉の家 その後
 2002年の夏はまるでワールドカップの余韻そのままに、異常なほど暑かった。つくばでも連日気温は33℃を超え、温度計が35〜6℃を指す日もザラだった。当然行きかう車の窓や、各家庭の窓は閉ざされたいた。(みんなエアコンのかけすぎだよ〜。環境をもっと大切にしようよ!地球温暖化防止のために、小さなことからコツコツと・・・〔西川きよし調で〕

 3月にお施主様に板倉の家を引き渡してから、半年が過ぎた。(施工例:板倉の家参照)1ヶ月点検・6ヶ月点検。他にもなんてこと無い用事を作ってはお邪魔している。入居後これまでに、見学に連れて行った建築予定者は2桁を数える。気に入ってくれるのだが、雰囲気に圧倒されるのか?、なかなか依頼が来ない。(ToT)少し寂しい・・・ 

 このお住まい、当社から車で5分の所にあり、建坪約55坪・7LDK(結構大きい!)程である。玄関を入るとひんやりと涼しい。おもての蒸暑さが嘘のようだ。そして、木の香りが訪れた人に安らぎを与えてくれる。応接室兼用のホールには、温度計と湿度計が置いてある。訪れる度に私はその数値を確認する。これまでに温度計が30℃を超えた事も、湿度計が75%以上をさしていた事も一度も無い。まさに「快適」とはこの事かと実感する。

 我社が施工した工事とは別にお施主様が友人である電気店に依頼したエアコンが5台付いている。
一度も動いているトコロを見たことがない。
お施主様が面白い話を聞かせてくれた。
「折角(
エアコンを)取り付けたから使わなきゃ勿体無いと思っているけど、今年の夏は3回使っただけだったよ。それもせいぜい1時間位かな?こんな事なら一夏様子をみてからにすれば良かった。」
というのである。2階は天井を貼らずに構造材を見せ、野地板(厚30mm)の上に断熱材を載せ、その上にカラーステンレスを貼るという施工方法を採用したのだが、こちらも快適空間だとのご感想。

 壁に床に天井に、この「お住まい」には至るところに厚さ30mmの八溝の杉板を用いた。その断熱性能と調湿性能を証明してくれるかのようなお施主様のお話は、さらに自分の進むべき道を示してくれたような感じがしている。

 さて、この
「お住まい」、冬にはどんな逸話を生んでくれるだろう・・・。
 
2002.Sep.14