皆さんはお気付きになりませんか? 最近どこへ行っても住宅の外観がほとんど変わらないこと。ましてやその中の間取りや内装までも同じような仕様のこと。列車の窓から見える街並が、どこへ行っても同じ様なこと。それは一体なぜでしょう?
 雪国では雪が落ちやすいように屋根の傾斜は急ですし、海の近くでは海風の影響を受けにくいようにその逆が多いのです。このように家を建てる時に大切なことは、その地域性(習慣・風習・地盤・風の向き・雨の降る方向など)を熟知した業者さんを見つけられるかどうかではないでしょうか?

 アメリカの環境心理学の権威であった故ハンチントン博士は、昭和13年に訪れた日本の感想を後にこう述べています。『このように自然と調和した住宅環境で培われ、豊かな人間性(情緒・感性・知性)を持つ日本民族は、やがて世界のリーダーシップを取り得るだろう。』この頃の住宅建築は地元の産業でした。住環境にしてみても、地域全体が一つの家族というような環境だったのかもしれません。
 高度成長期を経て「個」の生活が重要視されている現代、故ハンチントン博士が予想した姿が今の日本でしょうか?